看護師の職場で大切な役割分担

 

看護師の職場においては、働きやすい環境を維持するためにも、コミュニケーションのとれた関係性を維持する事が欠かせません。人間関係が原因とされるトラブルは、職務を遂行する上で役割分担が明確にされておらず、職務が円滑にすすまないケースが多く見られます。そのため、看護師は医師の診察や処置に伴う一連の行動を予測し、それぞれの医療スタッフの役割分担を見越した上で、個々の看護職に専念しなければなりません。
とりわけ、一日の始まりに行われるナースステーションでのカンファレンスは重要で、特定の患者の治療法を確認したり、夜勤の申し送りで病状に変化のあった患者の報告を受け対応を検討したり、手術予定のある患者の準備についてそれぞれの役割りを決めるなど、カンファレンスで役割分担を明確にしておく必要があります。誰がどのような役割をいつ担うのかが明確になっていれば、それぞれの職務が明確になり、シミュレーションを行っておく事でタイミングよく職務を遂行する事が出来るようになるのです。
看護師の仕事は、医師と連携するだけではなく、臨床検査師や薬剤師、事務職員などとも連携して業務を遂行しなければなりません。そのため、各医療スタッフと連携するためにも、意思の疎通がスムーズに行える人間関係が維持されている事が欠かせないのです。その為には、事前に各医療スタッフの役割分担をシミュレーションしておき、適切なタイミングで行動する事が重要です。人間関係を良好に保ち、スムーズに仕事が行えるよう準備しておきましょう。